過去に「危ない」って言われたこともあると聞きましたが、大丈夫なのでしょうか? サッコ先生(産婦人科医の高橋幸子先生)に聞いてみましょう。 サッコ先生:すべてのワクチンで、絶対に何もない、というワクチンはありません。 インフルエンザワクチンでも、本当にわずかな確率ですが「アナフィラキシー・ショック」というアレルギー反応で重い症状が出ることがあるんですよ。コロナワクチンも、熱が出たり、腕に痛みが出たりする「副反応」がありましたよね。 なので、「絶対に大丈夫だよ」ということは難しいですが、これまで世界中でたくさんの人たちがうってきた安全なワクチンです。 無料でうてるワクチンになった後に、長引く痛みやけいれんのような重い症状があれこれ出ると言われたことがありました。しかし「名古屋スタディ」という研究では、うった人もうっていない人も同じような症状が出たことがわかりました。 つまり、こういう症状はワクチンの中に入っている成分のせいで起きたことではないのです。
思春期はこういう症状が出やすい
🐼:ワクチンをうってなくても起きる症状は、何が原因なのですか? サッコ先生:思春期は痛みなどに敏感な時期なので、症状が強く出ることがあります。 ワクチンをうたずに子宮頸がんになるリスクと、ワクチンをうってトラブルが起きるリスクを比べると、ワクチンをうつことをおすすめします。
もし副反応が起きたら…打ってくれた先生に相談
🐼:もしワクチンをうった後にそんな症状が出たらどうしたらいいでしょうか? サッコ先生:まずワクチンをうってくれたお医者さんのところに相談してください。各都道府県に、HPVワクチンをうった後、困ったことが起きた人の相談窓口が用意されています。うってくれたお医者さんから、そこに紹介してもらうことができます。 治療費が出ることもあります。 🐼:治りますか? サッコ先生:1年以内には治っていることが多いです。症状が出てから早い段階で相談してくださいね。 大人になるにつれて誰もが経験する、からだとこころの変化。初めての出来事にびっくりしたり、不安を感じたりしたときは、探検隊の仲間と一緒にこたえを探しに行こう!「生理ってなに?」「ナプキンってどう使えばいいの?」など、“はじめの一歩“を助ける様々な情報をまとめています。