「障害者差別といえばこんなことが起きていますよ、という事例になるようなできごとがありました」 「昨日、食べ物を注文して、品物が配達されるとドライバーからこういうメッセージがきました」 画像左:「もっとチップを出せよ」 「私は代金の26%分のチップを払ったのですが、ドライバーはそれが気に入らなかったのか、腹いせに品物を自宅前の道の真ん中に置いていきました」 「こういう差別的な扱いが起きているんだと広く知ってもらい、こうしたことがこれ以上起きないようにしてほしいです」 「私の手助けをしてくれるパートナーも、副業でチップをもらう仕事をしています」 「ドライバーが注文の成立前にチップの額を確認できて、オーダーを受けない選択をできるというのは知りませんでした」 今回のドライバーの行為に怒りが湧いたわけではなく、ただ困惑したというハンターさん。
「食べないと痛み止めの薬を飲めないので、痛みを我慢しなくてはなりませんでした。幸い、命にかかわる可能性のある状態ではないのですが」 ハンターさんは安全面を考慮し、普段は車いすを使っているとはドライバーに伝えていないそうです。 しかし今回は、メッセージのやりとりの途中で、車いすを使っており商品を取りに行けないことを明かしました。 しかしドライバーは結局、「ご利用ありがとうございました」と切り捨てるようにやりとりを終わらせています。 ハンターさんは「違う対応をしてくれてもよかったのでは」と語りました。 「今回のドライバーが、障害をもつ顧客に今後同じような対応をとることがないようにしてほしい」とハンターさんが伝えると、「詳細に調査してしかるべき対応をとります」と返ってきています。 「ちゃんとした返信がきたのは数日後でした。それだけ時間がかかったのはやはり不満です」 「たとえば手助けしてくれる人がいなくて、食べるものを手に入れる手段が他になかったら、どうなっていたでしょう?」 「この件のポイントはチップではなくて、ドライバーと会社がお客さんの懸念や障害に対して真摯に対応しなかった点では?」 動画が拡散されたあと、会社はさらに100ドル(約1万4000円)分のクーポンをハンターさんに提供したそうです。 「あの投稿が広まっていなかったら、どうだったでしょう? おそらく対応は違っていたと思います」とハンターさんは語ります。 「しかも、拡散してから自社サービスのギフト券100ドルを渡すなんて、本当に形だけの対応だと感じてしまいます」 「普通に考えたら私はもうこのサービスを利用しないわけで、クーポンを渡すのは論外ですよね」 「私の投稿についたコメントを見てもわかります。自分でも意識していないような形で、配達の仕事が人に影響を与えるということを、ドライバーの人たちが理解しておくのは大事だと思います」 こうした問題は今後、オーダー時の備考欄やお願い事項をないがしろにしないようにすれば避けられるのではないか、とも言います。 「何より重要なのは、ユーザーへの腹いせは言語道断だということです」